コクヨがいきなり、クラウドファンディングで高級ペンを出してきました。
その名は「WPシリーズ WP-F200 ローラーボール」。
文房具は多く出していても、あまり高級ペンのイメージの無いコクヨ。
個人的には最高傑作です。
この記事では、WP-F200 の魅力的な外観、書き味、インク、そしてその他の注目すべき特徴について、詳細に探っていきます。
コクヨ WP-F200 のクラウドファンディングについて
「コクヨ WP-F200 水性ローラーボール」は、2023年5月にMakuakeのクラウドファンディングプロジェクトとしてスタートし、8月末に無事到着しました。
『「書く」を特別な体験にするペン』ということで、書き心地やインクの表現にまでこだわったペンとなっています。
基本スペック
まだ市販されていません。
【2023/9/23更新】9/21から抽選販売受付、10/21から一部店舗での取り扱いを開始とのことです。
https://www.kokuyo.co.jp/newsroom/news/category/20230921st.html
品番 | WP-F200D |
本体色 | ブラック、シルバー ※品番の末尾Dがブラック(レビューしているペン)、Cがシルバー |
希望小売価格 | 4,000円(税抜き) |
インク | 0.5mm 水性染料インク |
インク色 | ブルーブラックのみ |
素材 | キャップ・同軸:アルミ グリップ:PC 先金:真鍮(スズ-コバルトメッキ) |
サイズ | Φ14mm × 139mm(クリップ除く) |
重量 | 25g |
※同じデザインでファインライター(プラスチックペン先)のWP-F100もあります。
メーカーHP:https://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/wp/
外観の美しさ
外観はシンプルで美しいです。
グリップ部分が透明になっており、内部のリフィルが見えるようになっています。
そしてリフィルもオシャレになっており、デザインの一部となっています。
グリップ部分は三角形の形状を持ち、握りやすさを考慮しています。
このデザインにより、長時間の筆記作業でも手の疲れを軽減できると思います。
三角形の形状は、ペン先の金属部分まで続いていて、手が込んでいます。
キャップは嵌合式で、しっかりと閉まります。
クリップも一見すると普通ですが、可動式バインダーとなっており、利便性も良く考えられています。
また、グリップ以外の部分はマットな金属素材で覆われており、高級感が漂います。
書き味の素晴らしさ
コクヨ WP-F200 の最も際立つ特徴の一つは、その書き味です。
ペンを用紙に走らせると、インクが滑らかに流れ、文字を書く楽しさを味わうことができます。
このペンの書き味にこだわった結果が如実に現れています。
しかし、一つの注意点があります。
紙によっては「裏抜け」が発生します。
水性ボールペンなので仕方ないですが、書く紙を選びます。
マルマンのスパイラルノート(70g/㎡)では裏抜けすることがあります。
下の写真では起きていませんが、まれに発生します。
同じくマルマンのニーモシネ(80g/㎡)でも、頻度は低いものの、起きました。
持っていませんが、コクヨのPERPANEP(ペルパネプ)だと大丈夫なのかもしれません。
3本で比較しました。
太さはSARASAで言うと0.7mmくらいですね。
ただ、写真のSARASAは0.5mmなので、ご注意ください。
コクヨ WP-F200 ブルーブラック 0.5mm
ゼブラ SARASAクリップ 黒 0.5mm
パイロット アクロボール 黒 0.7mm
※紙はマルマン スパイラルノート 70g/㎡
インクに関して
このペンにはおそらくOHTOのセラミックボールが使用されています。
(パッケージにも、『Developed in collaboration with OHTO』と記載があります。)
インクの太さは0.5mmです。
OHTOのセラミックボールは書き味が良いことで有名なので、このペンに採用されたことは納得が行きます。
ということは、マニアックな方ならお気づきになるかもしれませんが、C-300系のリフィルが仕様できるということです!
試しに、OHTOのセラミックボール0.5mm黒を入れてみましたが、問題なく使えました。
SARASAのリフィルも入ることを確認しています。(ただし、若干のグラつきあり。)
ただし、リフィルを入れ替えると、透明グリップ部分のデザインを失います。
つまり、このペンは、リフィルに多くの互換性があっても、純正を利用しないと本領を発揮しません。
これはビジネス的に上手く考えたな!と思います。
クラウドファンディングの成功
このクラウドファンディングでのペン開発は成功と見て良いのではないでしょうか。
コクヨは高品質な文房具を提供してきた歴史があります。
ただ、高級ペンはありませんでした。
今回、クラウドファンディングでコクヨは高級ペンも作れるというイメージをアピール出来ました。
アピールだけではなく、品質もしっかり伴っていると思っています。
書き味、品質にこだわるとう着目点は、私みたいなペンマニアには刺さります。
ただ、売るには一般の人へのアピールも必要です。
そこは、クラウドファンディングを使ったという話題性で補っています。
まとめ
コクヨ WP-F200は最高傑作のペンと考えて良いと思います。
外観の美しさ、書き味の素晴らしさ、インクの品質、それぞれが高水準です。
展開の仕方もクラウドファンディングを使って正解でしょう。
(実際、私もその術中にハマっていますw)
コクヨは高級ペンも作れるということを世の中にアピールできました。
OHTOのセラミックボールは書き味が良くても、(個人の感想ですが)良い軸がありませんでした。
その部分を上手く補完しています。
コラボした目の付け所が良いです。
万人にお勧めしたい高級ペンですが、水性のため、裏抜けする可能性があることはご注意ください。。
是非、販売されたら、店舗で手に取ってみてください。
シンプルでありながら、様々な拘りが伝わってきます!
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